沖縄周辺の島に残る美しい自然と独特の文化おすすめ度
★★★★☆
三好和義というユニークなカメラマンは、子供の頃、沖縄を訪れ、「楽園」というカメラマンとしてのテーマを発見したそうで、世界中の楽園の撮影を仕事にしている羨ましい人です。以前、店頭でモルディブやタヒチなどの写真集を見て、独特の色彩感に惹きつけられました。そして、今度はじめて三好さんの写真集「ニライカナイー神の住む楽園・沖縄」を購入。写真集のなかではやはり、海、花、など自然を撮ったものにより魅力を感じますが、いいところはやはり本島というより周辺の島になります。与那国島、粟国島、久高島、竹富島、小浜島、西表島などいつか行ってみたい、そんな気にさせてくれます。海に囲まれた小さな王国だった沖縄、海の向うに楽園があるという「ニライカナイ」の信仰がいま強く残っているようです。あちらこちらにたくさんの神様がいまも存在している多神教の島、多分、古代日本の社会に近いところがある、そんな気がします。写真集の最後に高倉教授(沖縄大学)が「神様を感じるフィーリング」という一文を寄せられていますが、聖域であるウタキや神様の通る道がいまもいたるところにあるそうで、島の人はいまも神の存在や祖先の霊を意識しながら生きているのだそうです。この写真集は、そんな沖縄の空気や世界を感じさせてくれます。私もいつの日かこうした島に行ってみたい。
色が生きてますおすすめ度
★★★★★
こんなに色のきれいな写真集はないぐらいすばらしいです。沖縄の風景だけではなく、海岸でフルーツを並べきれいな構図で撮影している写真も目を引きました。色だけではなく計算づくで構図を作っているのにも感心させられます。こんなにすがすがしく、純粋に体に染み込む写真家も少ないと思います。お勧めの一冊です!
たくさんの人に知って欲しい自然美
おすすめ度 ★★★★★
一番初めに平良とみさんと、著者が一緒に写っているので
初めて三好和義さんのお顔を知りました。
何度見ても、いつまで眺めていても心が癒される、素晴らしい写真集です!
JTAのカレンダーや機内誌コーラルウェイにも掲載された写真も含まれています。
この美しい沖縄の自然美を、たくさんの人に知って欲しいと思います!
概要
14歳でその地を訪れて以来、憧れ、撮り続けた沖縄。宮古のエメラルドグリーンの海、西表の神秘の森、石垣の秘密のビーチ…。豊穣をもたらす神が住む楽園・ニライカナイの伝説が、写真家・三好和義の想いとともに蘇る。
国内外の「楽園」を撮り続ける写真家・三好和義氏が、中学生のころから憧れ、通い詰め、撮り続けてきた沖縄。本書は、その三好氏撮り下ろしによる、首里城をはじめとした世界遺産の数々、本島や、宮古島・西表島など離島も含めた美しい自然、慶良間の水中写真、与那国の海底遺跡など…、さまざまな沖縄の風景をメインに、氏が中学から高校にかけて撮ったモノクロ作品もまじえて、沖縄の歴史や文化、魅力を余すことなくお伝えします。序文はNHKの連続ドラマ「ちゅらさん」でも有名な女優の平良とみさん、解説は琉球大学教授の高良倉吉氏が執筆。人々に繁栄や豊穣をもたらす神が住むという海の向こうにある理想郷・ニライカナイの伝説が、今、色鮮やかに蘇ります。
内容(「MARC」データベースより)
13歳でその地を訪れて以来、憧れ、撮り続けた沖縄。宮古のエメラルドグリーンの海、西表の神秘の森、石垣の秘密ビーチ…。豊穣をもたらす神が住む楽園・ニライカナイ伝説が写真家・三好和義の想いとともに蘇る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
三好 和義
1958年、徳島県生まれ。13歳のとき沖縄を訪ねて「楽園」というテーマを発見。以来、海底からヒマラヤまで、世界中を撮り続けている。高校時代に銀座ニコンサロンで開いた個展「沖縄・先島」は、当時の写真展開催の最年少記録。27歳、写真集『RAKUEN』(小学館)で木村伊兵衛賞を当時最年少で受賞。近年はユネスコの依頼を受け、日本にある全ての世界遺産を撮影(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)