アールデコの教科書おすすめ度
★★★★★
植物的な曲線を多用したアールヌーヴォーから、すっきりとした直線主体の造形のアールデコへの変化。
その流れを本の最初から最後まで通して眺めるだけで一目で把握できるほど、写真の多い書籍です。
収められている写真は、家具や建築物、当時撮られた写真や絵画にいたるまで幅広く、様々な角度からアールデコについて学べます。
また、解説も豊富で、一朝一夕では到底読破できないほどボリュームがあります。
本自体の装丁やレイアウトもきれいで、見ていて気持ちがいいです。
アールデコの解説本としては文句の付け所がありません。そのまま学校の教科書として使えると思います。
概要
アール・デコはパリで始まった。ポワレやシャネルのモード革命は、社会に進出する女性に圧倒的に歓迎され、この時代のパリは最も活気にあふれ、洗練された都市になった。その中から幾何学形を組み合わせたシャープな形と赤、黒、金など明快な色彩を特徴とするアール・デコが誕生した。本巻はエレガントでシックな本場パリのアール・デコの魅力を紹介する。
内容(「MARC」データベースより)
エレガンスとモダンが絶妙に交錯する本場パリのアール・デコの旅へ。ポワレやシャネルのモード革命、妖しい美を放つラリックのガラスなど、1920~30年のパリの粋な装飾美を紹介。1990年刊の新版。