臨場感あふれる軽妙な語りによる美術館案内おすすめ度
★★★★☆
パリ在住の著者が、ルーブル美術館からモンマルトル逍遥ルートまで、1日1、2ヶ所の美術館・博物館を11日間かけて紹介するという設定になっています。ルーブルでは学生の友紀さんを案内しながら、オルセーでは公式パンフレットに著者の独断による修正を加えて、実際の作品を見ながらの臨場感あふれる軽妙な語りが進行します。
23ページにわたるカラー図版の他、本文にも多数の図版が掲載されていて、各美術館の見取り図もついているので、これを読めば本当に美術館を歩いている気分が味わえます。
ただ、ひとつケチをつけるとすれば、ところどころに挿入されているワイン研究家のコラム。美術館めぐりとは関係なく、文章も堅すぎて私はあまりいいとは思いませんでした。
概要
ルーヴルで「レカミエ夫人」「メドゥーズ号の筏」、オルセーでは「テピダリウム」「洗濯女」…。パリの美術館や博物館を訪ね、著者が独断で選んだ作品を中心に解説。11日間のパリ旅行へ出かけてみませんか。