ベル・エポックを飾る多彩な人々 おすすめ度 ★★★★☆
19世紀のパリで一世を風靡した人々を風刺画で紹介するユニークな本です。ヴィクトル・ユゴー、アルチュール・ランボーにサラ・ベルナールといった人々が風刺画家のペンでこれでもかとデフォルメされています。今あげた人物以外にも、スエズ運河の建設者レセップスからワーグナー、オッフェンバックといった芸術家達、そして日本ではあまり名を知られてない「第二帝政最後の首相」エミール・オリヴィエといった数多くの「パリの著名人」達のカリカチュアと興味深いエピソードがあって、読んでいてとても楽しいです。ただ一つ残念なことは、ナポレオン3世の風刺画が無いこと・・・あの特徴的な髭はよく風刺画の対象になったようで数多くのものが残されています。ユゴーやオッフェンバックを出すなら、是非彼のも出して欲しかったと思います。
概要
ユゴー、ランボー、モーパッサン、ベルナール、ロートレックなど、19世紀末のパリを彩った個性豊かな60人を、時代を象徴する貴重な戯画〈カリカチュア〉とともに紹介する。古書蒐集家としても名高い仏文学者の鹿島教授が所蔵するイラスト新聞の中から、オールカラー図版を収載。
本書は、『週刊朝日百科 世界の文学』(朝日新聞社刊)に一九九九年七月から二〇〇〇年十月まで連載された「世紀末パリの怪物たち」を再構成したものです。
内容(「BOOK」データベースより)
ユゴー、ランボー、モーパッサン、ベルナール、ロートレックなど、19世紀末のパリを彩った個性豊かな60人を、時代を象徴する貴重な戯画“カリカチュア”とともに紹介する。古書菟集家としても名高い仏文学者の鹿島教授が所蔵するイラスト新聞の中から、カラー図版を多数収載。
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