モネの庭を様々な面からていねいに解説 おすすめ度 ★★★★★
モネが自分の絵の題材によく取り上げた自宅の「庭」とはどのようなところなのだろう、とつねづね思っていました。この本はその問いに、モネがここに住んだ経緯、草花のこと、現在維持されている様子など、様々な角度からていねいに答えてくれます。庭やその草花のきれいな写真が多く付いているので、それを見てモネの絵の雰囲気を思い出すだけでも楽しめます。また、モネの絵とその題材になっている庭の部分の写真を並べて紹介しているページなどもあります。著者自身が写真をとっているためか、本全体に本文と写真がぴったりくる感じです。モネは43年間もこの庭を造り続けたということです。モネにとっていかにこの庭の存在が大きかったかを感じることができ、そしていかにこの庭自身が生き続けているのかを知ることができる本です。
概要
アイリスの青や黄、チューリップの赤や橙、太鼓橋にかかるフジの白や紫、ヤナギの緑―庭の中の色彩がみせる光のハーモニー。―ラッセルの美しい写真から草花たちが語りはじめる。
内容(「MARC」データベースより)
アイリスの青や黄、太鼓橋にかかるフジの白や紫、ヤナギの緑…。庭の中の色彩が見せる光のハーモニー。モネが愛したもうひとつのアトリエ、ジヴェルニーの庭の四季を撮影し、モネの庭作りと絵画の関わりなどを丁寧に記す。
|