名作鑑賞の喜びとコメンタリー特典!おすすめ度
★★★★★
「ジュールとジム」は私の青春の映画。何百回と観たか、原作本まで買い求めてこの作品に夢中になれた若い私自身が思い出され素晴らしい。
そして特典コメンタリーにジャンヌ・モロー! あの彼女が思い出すようにこの作品をなぞる楽しさ!と言ったら!
私的トリュフォー初の出会い作品「恋のエチュード」!!! コメンタリーに不満(レオにやって欲しかった)だけど、美しくて痛々しくて言葉で表せない。
とにかく贅沢に贅を尽くしまくったシリーズ3ですが、アンリ・ピエール・ロシェ原作2作が収録されているだけでもトリュフォーファンなら喉から手がでるほど欲しくなるというものです。感謝感激ですよ!!
傑作コメディー「私のように美しい娘」・・・初のDVD化だそうですが、発売前主演のラフォンがコメンタリーを担当すると聞いていたので残念。orもしくは最近「アメリ」のナレーションでも活躍中のアンドレ・デュソリエでもいいんじゃなかったのかなぁ、って残念です。
でもファンならこの一品は今は亡きトリュフォーの残してくれたプレゼントだと思えば・・・満足120%です。
トリュフォー作品、これでほぼ出揃う。おすすめ度
★★★★★
トリュフォー作品のDVDボックスの3シリーズの最後。
このシリーズ3セットと、フォックスから出ている「フランソワ・トリュフォー DVDコレクション (5枚組) 」、単品の「華氏451」と「アメリカの夜」で、初期から遺作までのほとんどをコンプリートできました。
山田 宏一著「フランソワ・トリュフォー映画読本」と合わせて、これで思う存分トリュフォー作品に浸ることができます。
幸せな時代が来たものです。
今回の「V」のボックスで嬉しいのは、ロードショー公開時見逃していた「私のように美しい娘」が初DVD化でいよいよ手に入ったことです。
ちょっと興奮しています。
自主上映会で観た白黒映画の「突然炎のごとく」からほぼ30年。
それらの名作は時とともに新しい発見を与えてくれます。
今回のDVD化をきっかけに、新しいファンが増えてくださるといいなと思います。
概要
『突然炎のごとく』 Jules et Jim(1961)
奔放な愛し方しか知らない女をめぐる、ふたりの男。女の情熱は、衝撃的な結末へと向かう。
【特典】
●カイユ・ドゥ・シネマ編集長セルジュ・トゥビアナによる解説
●トリュフォーインタビュー(2本)
●カトリーヌ役ジャンヌ・モローによる本篇コメンタリー
●オリジナル予告篇
『恋のエチュード』 Les deux anglaises et le continent(1971)
ひとりの男を愛した英国人姉妹。愛の葛藤に心痛めた3人にそれぞれの運命が待ち受ける。
【特典】
●カイユ・ドゥ・シネマ編集長セルジュ・トゥビアナによる解説
●トリュフォーインタビュー(2本)
●脚本家ジャン・グリュオーによる本篇コメンタリー
『柔らかい肌』 La peau douce(1964)
地位も名誉もある中年男と若く美しい女。リスボンで出会ったふたりは許されない恋に墜ちていく。
【特典】
●カイユ・ドゥ・シネマ編集長セルジュ・トゥビアナによる解説
●トリュフォーインタビュー
●脚本家役ジャン・ルイ・リシャールによる本篇コメンタリー
●カンヌ映画祭での映像
●オリジナル予告篇
『私のように美しい娘』 Une belle fille comme moi(1972)
男たちを手玉に取り、勝手気ままに生きる女。男たちを陥れて、彼女は栄光への階段を上っていく。初DVD化作品。
【特典】
●撮影風景&インタビュー
●トリュフォー&カミーユ役ベルナデット・ラフォンインタビュー
●オリジナル予告篇
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
フランスの巨匠、フランソワ・トリュフォーが生前に手掛けた作品を集めたDVD-BOXの第3弾。『突然炎のごとく』『柔らかい肌』『恋のエチュード』『私のように美しい娘』の4作品を収録。没後20年が経っても色褪せない名作の数々を楽しめる。初回限定生産。
内容(「Oricon」データベースより)
映画の歴史を変えたヌーヴェル・バーグ・ムーブメントの中心にいたフランスを代表する映画監督フランソワ・トリュフォーが手がけたラブストーリーを収録したDVD-BOX。