〜以前劇場でみたものより、さらに長いな〜というのが率直な印象です。なんせ4時間!無修正版、とうたっているので、どうもヘアヌードということを意識しがちでしたが、この映画はやはり絵画(特に印象派やそれ以前)や芸術タッチの映画です。絵画学校のヌードモデルさんがさばさばして、色気がないのと同じことです。
映画の途中で製作される絵がもう少しべアールさんに似ていると、もっと絵画ファンとしては楽しめたのかもしれません。蛇足ですが、べアールさんの彼氏役の妹役の人、「読書する女(ミュウミュウ主演)」の女中さんですね。フランス映画はどうも同じ俳優さん(ピコリももちろんですが)がとっかえ、ひっかえ出てくるので、どうも日本のトレンディ・ドラマのよ〜〜うで、ときどき当惑します。
芸術の夏。おすすめ度
★★★★★
「美しき諍い女」を描く長いシーンは絵画の世界の奥深さを感じさせてくれました。
気が付けばどっぷりと、
「映画」というよりも「線の描写」の中に浸かっている自分に気が付くのではないでしょうか。
フランス映画がお好きな方や、
絵に少しでも興味をお持ちの方は是非ご覧になって戴きたい傑作です。
公開時にはヘア論争なども御座いましたが、
この作品における芸術性を考えると、
何と無駄な論争であったかが判りました。
この映画は芸術です。
そして、
女体は美しい。
毎年、
真夏に部屋をしめきって観ております名作です。
芸術の夏!おすすめ度
★★★★★
「美しき諍い女」を描く長いシーンは絵画の世界の奥深さを感じさせてくれました。
気が付けばどっぷりと、
「映画」というよりも「線の描写」の中に浸かっている自分に気が付くのではないでしょうか。
フランス映画がお好きな方や、
絵に少しでも興味をお持ちの方は是非ご覧になって戴きたい傑作です。
公開時にはヘア論争なども御座いましたが、
この作品における芸術性を考えると、
何と無駄な論争であったかが判りました。
この映画は芸術です。
そして、
女体は美しい。
毎年、
真夏に部屋をしめきって観ております名作です。
これで「普通」なんです。おすすめ度
★★★★★
字幕を表示させるかさせないか選択があってなかなかいいオプションだ。
この映画の公開時にヘア論争がったが、10年以上前までは当然だったボカシが今になってようやく無くなってきた。
映画を見始めて常々思ってきたのだが、ぼかしやモザイクなんてどうして必要なのだろうか?映画の中で女性、男性が裸になり1か所だけ修正を入れるのはおかしい。不自然だとずっと思ってきた。
今や「ヘア無修正版」を売りにしているDVDがたくさん出てきているが、本来これで「普通」なんです。
概要
カンヌ映画祭でグランプリを受賞し、日本公開当時はエマニュエル・ベアールのヘア修正問題でも話題を呼んだ一作。妻をモデルにして「美しき諍い女」と題する絵を描いていた画家フレンホーフェル。完成直前に断念した彼は10年後、若いマリアンヌと出会い、彼女をモデルに再び絵を仕上げようとする。
キャンバスの上を滑る木炭の音。筆の精緻な動き…。過剰なほどに丁寧に再現されるデッサン風景によって、絵が仕上がっていく過程をじっくり眺められるのが本作の魅力。モデルと画家が対峙する空間の緊密感や、描く側と描かれる側が支配力を逆転させていくスリリングな瞬間が味わえるのも、4時間という上映時間、しかも音楽ナシという展開だからこそ成し得たことだろう。妻と新たなモデルの女性の関係や、作品への執着を超えて、芸術の高みに目覚める画家の内面ドラマまで、ジャック・リヴェット監督はじっくりと描いていく。(斉藤博昭)