くり返して見る楽しみおすすめ度
★★★★☆
DVDアルバムならではの贅沢な楽しみを味わえる。
映画上映だと1回の印象のみ。今ではコマ送りも可能で楽しみの深さが
変わってきた。監督のジャック・タチはもちろんそんなことは
考えていなかっただろうから、我々はいらぬ事をしている事になる。
だが全編通して見てもこちらの目の付け所が違う為に見逃して
しまうことがいっぱいある。普通は見逃してもたいしたことはないのだが、
ことジャック・タチの作品に限っては見るたびに新たな発見がある。
普通はそこまで凝らないのだが、彼の場合映画の1シーンにいろいろ
仕掛けがあるのだ。
プレイタイムがその良い例。タチ自身あそこまでセットに凝っているのは
そういうことなのかも知れない。何回見ても新鮮で面白い。
映画好き冥利につきるBOXだ。
ユロおじさんの人生が見えてくる。
収録されていないトラフィックが早くDVDで見てみたい。
はやく再発してくれないかな〜。
永遠のユロおじさんおすすめ度
★★★★☆
4作品で、この値段はどうかしら?? と思ったのですが
これは、買って正解でした。
まず、ビデオも廃盤になっていて
見られる機会が少なかった「プレイタイム」が、
修復版で復活していること。
また、ジャック・タチの魅力を知るのに過不足のない作品チョイス。
4作品とも少しずつ傾向が異なるため、タチの深さを堪能できます。
笑い自体は、身体を使ったマイムなのでわかりやすいけれど、
全体のテーマは少しシニカルなので、考えさせられたり。
時代の先を読む力にも、驚き。
もちろん、スマートなセンス溢れる映像も愉しいです。
さらにこのBOXは、パッケージに遊び心がいっぱい散りばめてあり
自分も、ユロおじさんを慕う子どもになったような気分になれます。
付録のレターセットとブックレットも本当に素敵ですよ。
ジャックタチ完全版おすすめ度
★★★★★
以前いくら探しても手に入らなかったタチ作品が、いっぺんに手元に届きタチファンには夢のような一品ですが、観たことがない方にもタチの初期から晩年まで、幅広く作品がそろっていますのでオススメです。どの作品も何気ない日常生活の中の風景ですが、人間のそれぞれの感情や滑稽さ、人に対する愛情などが良く表現されていて安心して鑑賞でき、そして、すべての登場人物が大変個性的で何度観ても、毎回新しい発見のある作品です。またフランスの町並みや、出演者の衣装も魅力的です。
特に、このセット中の”プレイタイム”のDVDには”ぼくの伯父さんの授業”が収録されていますが、プレイタイムと同じ出演者なので、誰が誰だか考えながら観るのも、なかなか面白いですよ。
センスのいいオシャレな伯父さんおすすめ度
★★★★★
いま、おしゃれな人は、必見と言っても言い過ぎではないでしょう。
やっと時代がジャックタチのセンスに追いついたと思います。
CG主体の映画もいいけど、こういうエバーグリーンな映画も、
若い人に見てもらいたいです。
北野武さんや、タモリさんも少なからず影響を及ぼしている人ではないかと
思います。
だまされたと思って見て下さい。
後悔はしないと思いますよ。
概要
【収録内容】
■「のんき大将」 Jour de Fete (1949年 80分 カラー)
村祭りの手伝いに奔走する郵便配達夫フランソワ(J・タチ)は、祭りの当日に見た映画「アメリカ式郵便配達」に触発され、アメリカ式のスピード配達を試みるが…。タチの長篇監督第1作で。
【映像特典】 短篇「左側に気をつけろ」(1936年 20分)
《監督》 ジャック・タチ
《製作》 フレッド・オラン
《出演》 ジャック・タチ、ギィ・ドゥコンブル、ポール・フランクール、サンタ・レッリ
《画面》 4:3フルフレーム
《音声》 フランス語モノラル
《字幕》 日本語
《ディスク》 片面1層
■「ぼくの伯父さん」 Mon Oncle (1958年 116分 カラー)
超モダンな邸宅に暮らす工場の社長・アルペル氏。その息子のジェラールは堅苦しいうちにいるよりも、下町に住む無職の伯父ユロ氏と遊ぶのが大好き。アルペル夫妻はきままなユロ氏に結婚相手を紹介させたり、就職させようとするが…。
【映像特典】 短篇「郵便配達の学校」 (1947年 18分)、オリジナル予告編
《監督・脚本・台詞》 ジャック・タチ
《製作》 スペタク・フィルムほか
《出演》 ジャック・タチ、ジャン・ピエール・ゾラ、アラン・ベクール、アドリアンヌ・セルヴァンティ
《画面》 4:3フルフレーム
《音声》 フランス語モノラル
《字幕》 日本語
《ディスク》 片面2層
■「プレイタイム(新世紀修復版)」 Plat Time (1967年 125分 カラー)
ここはパリの高層ビル街。この一角のオフィスを尋ねてきたユロ氏は、待たされた挙句ビルの迷路に迷い込んでしまう。流されるままに夜のパーティーにもぐりこんだユロ氏は、ドンちゃん騒ぎを重ね、やがて朝を迎える…。タチの実験精神が試された70ミリ映画の大作。
【映像特典】
1. 短篇「ぼくの伯父さんの授業」(1967年 30分) ジャック・タチ脚本・主演
2. メイキング映像(6分)
3. スクリプトガールの思い出(11分)
4. オリジナル予告編
《監督・脚本》 ジャック・タチ
《製作》 スペタク・フィルム
《出演》 ジャック・タチ、バルバラ・チネック、ジョルジュ・モンタン、ニコル・レイ
《画面》 16:9スクィーズ
《音声》 フランス語モノラル
《字幕》 日本語
《ディスク》 片面2層
■「パラード」 Parade (1974年 85分 カラー)
団長ロワイヤル氏の率いるサーカス団の演技が始まる。期待に胸膨らませる観客たち。ロワイヤル氏のパントマイムを始めたバラエティに富んだ芸人たちの饗宴はつづく…。タチの長編第6作目にして遺作となった映画。
《監督・脚本》 ジャック・タチ
《製作》 グレイ・フィルムほか
《出演》 ジャック・タチ、ヴェテラン一座
《画面》 4:3フルフレーム
《音声》 フランス語モノラル
《字幕》 日本語
《ディスク》 片面1層
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
ジャック・タチが、脚本・監督・主演をこなした代表作長編3作と日本初公開となる短篇3作をBOX化。現代フランスの矛盾を突いたコメディ『ぼくの伯父さん』と『プレイタイム』を始め、『のんき大将』『パラード』他を収録。初回限定生産4枚組。
内容(「Oricon」データベースより)
お洒落なセンスとユーモア溢れる脚本で、本国はもちろん日本でも絶大な人気を誇る“ジャック・タチ”の手掛けた「のんき大将」「ぼくの伯父さん」「プレイタイム<新世紀修復版>」「パラード」のほかに貴重な短篇集も収録した初回限定生産4枚組DVD-BOX。