私など、べアールの性描写場面、過剰なまでの大熱演ぶりに話なんか吹っ飛んでしまいました。勿論文学的な作品ですので、下品な見方をしては純粋なファンの方に怒られそうではありますが、、、
あまりの凄さに、ここまで演じてくれて有り難う!!と、感謝の念さえ起きましたよ!!ブラボー!!観た後で何年たっても、その1シーンは忘れられません。思い出そうとするとゾクゾクして来ます。
堂々のフランス女優に。おすすめ度
★★★★☆
ただ一人の男性を愛した。そのために彼女は自分の全てを捧げた。自分の真実を追って、遂に彼女は息絶えた。
30歳になる前のベアールが、観るものに有無を言わせぬ圧倒的な演技を見せ付けて、ヴァルニエ監督が描き出すフランスの女を見事に演じきった。
実生活でもパートナーであるオートイユとの共演はこの作品以前にも数々こなしてきたベアールだったが、この映画での凄まじいまでの大熱演は、名優の彼も適わずだった。
ラスト近くで、彼女が白いドレスを身にまとって、夏の白い太陽の光の中に吸い込まれていきそうなシーンでは、まさに彼女演じるヒロインが、ただ真実の愛のみを追っていることがよく伝わってきた。
ベアールに乾杯おすすめ度
★★★★★
実際は恋人で子供も作っているオートゥユとベアールが演じる夫婦でありますが映画の中ではベアールは浮気をする。オートゥユが多くのベアールとの共演作品でベアールに振り回されたり振られ役なのが嫌味なく見れますね。この映画では「真実の愛」に揺れる女が描かれています。夫婦、浮気、不倫・・・愛は形ではないから。映画の最後のほうでベアールが海辺を歩くシーンとその音楽が美しいです。
そしてラストシーンでベアール演じるフランスの女が本当に愛した人はただ一人であり、愛の犠牲になって最後を迎えるのが判る素晴らしい感動の作品です。どうでしょうか。
異国の女を理解するには
おすすめ度 ★★★★☆
この映画は、何故か何度も観てしまうのでス。実際、4〜5回観た。エマニュエル・ベアール扮する主人公の気持ちを最後まで追いつづけると、いつの間にやら映画が終わっているからです。エマニュエル・ベアールの、あの美しい顔の下に潜む、”フランスの女”としてのその情熱が例え、その気持ちが理解できなくとも、心を捉えて離さないのです。私は、この映画がハッピー・エンドだとは思えなかった。でも最後のシーンを思い浮かべるといつも、ハッピー・エンドだったのかもしれない、とも思う。エマニュエル・ベアールははまり役だ。妖婦のようでなにより女性であり、強い意志をたたえたあの唇は、”フランスの女”以外何者でもないのだと想う。
概要
フランスを舞台に、第二次大戦から植民地戦争までの激動の時代を生きた、一人の女性の愛と苦悩の軌跡を描いたドラマ。夫と子供がありながら、ある男性を愛したジャンヌは一途に愛を貫こうとするが、家族はもちろん自分自身の人生までも狂わせていく。
内容(「Oricon」データベースより)
第二次大戦の勝利から植民地戦争での敗北まで、激動の時代を生きたフランス人女性の愛と苦悩を描いた、エマニュエル・ベアール主演で贈るドラマ。