運命の悪戯 おすすめ度 ★★★★★
登場人物のキャラクターを見事に描いています。いつまでも心に残るストーリーと音楽。ただし、この映画はコメディーではありません。かなりシリアスな、人間の心に響く物語です。チャップリンなんて・・・と思っている人にも一度は見てもらいたいです。
概要
フランスのある片田舎で、美しい娘(エドナ・バービアンス)と貧乏な青年画家(カール・ミラー)が恋に落ち、ふたりは駆け落ちを決意するが、約束の時間になっても、待ち合わせ場所に画家は現れなかった。そして数年後、ふたりはパリで偶然再会するのだが……。 映画史上に残る偉大なる喜劇王として知られるチャールズ・チャップリンが、サイレント映画時代に監督した悲恋ラブストーリー。ここで彼は主演ではなく脇に回り、またロマンティックではあれ、珍しくシリアスでメロウな題材に挑戦しているということでも、その長年のキャリアの中で異彩を放つ作品ではある。このとき彼は、映画監督としての己の力量を試してみようという意図もあったのかもしれない。的田也寸志)
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