プティのカルメンは、もはや定番クラシックと言っても良いだろう。 おすすめ度 ★★★★☆
ローラン・プティの初期の作品「カルメン」と、「若者と死」です。
プティのカルメンは、さまざまなバレエ団で上演され、もはや定番中の定番。
この作品も、プティの名前を有名するための大役を担ったと思われます。
収録は、どちらも2005年。(ガルニエにて)
カルメンの「クレールマリ・オスタ」は、適役。独特の表情でホセを誘惑します。
個人的には、初めて彼女を、好きなダンサーだな!と評価出来ました。
(但し、この役でのみ。)
ホセの「ニコラ・ル・リッシュ」は、語るまでもなく美しく、かっこいいです。
よく、カルメンという作品は情熱という言葉で表されますが、
あまりのテクニックの正確さに、時々パリ・オペラ座に関しては「教科書的かな?」
とも思います。(悪い事ではないのですが。)
どうも、全体的に優等生なバレエに見えてしまうのは、私だけでしょうか?
「若者と死」に関しては、ニコラ・ル・リッシュのダンサーとしての可能性を感じる事が
出来ました。(このDVD全編を通して言える事ですが。)
彼独特の苦悩感を味わう事が出来ます。短い作品ですが、内容の濃い作品です。
バレエ鑑賞の、中級者上級者に御勧め出来るDVDです。
いわゆる、クラシック・バレエを求めている方にはオススメしません。
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